祖父の人生

わたしの祖父が、最近になって会社をおこす!と言い始めた。
もうとっくの昔に会社を退職していた祖父。しばらくは、引退後の
悠々自適な生活を楽しんでいたようなのだが、なんと「その生活に飽きた」
のだという。自由な時間を満喫する中でも、自分はやはり毎日働いていたほうが
人生において生き生きとしていられるんだ、ということがわかった…、などと
言うのだ。わたしの両親も、初めはびっくりして何かと反対もしたようなのだが、
一度決めたら考えを覆さない祖父の性格を知ってか、今は何も言っていないようだ。
今祖父は法人登記などの手続きを行なっているようで。着々と起業の段取りに
入っている模様…。なかなか大変そうなのだが、それでもそれを話す祖父の顔は
とてもキラキラとしている。
祖父の新しい人生の目標を、陰ながら応援する孫のわたしなのだった。