地域の再生につながるレンタルオフィス

私の住む町には、大正時代に作られたような古い趣のある建物が今も残っています。
田舎町なので、過疎化が進み、商店街は見事にシャッター通りになってしまっているのですが、これらの古い建物の中をリフォームして、格安の料金でレンタルオフィスとして貸し出し、若者を呼び込もうとする取り組みが始まっています。

何か事業を始めたいけれどお金が無い若者にとって、賃料が安いのは非常にありがたい話ですし、貸し手にとっては、賃料が入ることによって建物の修復ができるので、お互いのニーズが一致しているようです。中には古い建物のレトロな雰囲気を活かし、素敵なカフェや雑貨屋、美容院になっているところもあります。

先日、このレンタルオフィスを使用している人から話を聞くことができました。
彼は20代の若者で、普段はサラリーマンなのですが、同年代の数名の友人と共同名義で借り、週末限定で趣味の写真に関する情報発信の場としてレンタルオフィスを活用しているとのこと。
時には撮影した写真を展示してギャラリーを開くこともあるそう。
「友人たちと借りているんで、家賃は格安なんです。ゆるい感じで自分の好きなことをしていますよ。」と語る彼は、とても充実している様子でした。